本文へスキップ

リバウンドは最悪の脂肪太り

内臓脂肪とダイエット

TOP > リバウンドは最悪の脂肪太り

スポンサードリンク



ダイエットしたあとは太りやすくなる


 ダイエットを始めると、誰でもなるべく早く結果を出したいと思うことでしょう。しかし、結果を急ぎ過ぎるのは禁物。極端に摂取カロリーを制限すると、確かに体重は減ってきます。と同時に、脂肪以外にも、筋肉や骨などの大切な組織も失われてしまうのです。めまいや貧血で倒れたり、毛が抜けたり、将来、骨粗しょう症になる心配もあります。しかも、体重は減りますが、内臓脂肪は思ったほど減りません。

 たとえ目標体重まで痩せたとしても、そのダイエットをやめたとたん、ほぼ確実に、痩せるのに費やしたのと同じくらいの時間で、元と同じか、それ以上に太ってしまうのです。これを「リバウンド」と言います。

 急激に痩せるためには、精神的にも肉体的にもかなりのストレスがかかります。長い間続けることはとうてい無理ですし、万が一続けたとしたら、体を壊してしまうでしょう。

 極端なダイエットの場合、ずっと栄養分が不足しているために、体は「生命の危機」を感じています。そこでまず、基礎代謝を減らし、「省エネ」化をはかります。そして食べ物を口にしたときには、必死になって次の危機に備えるために、体内に蓄積しようとします。つまり、ダイエットをやめたとたんに、すぐに脂肪がついてしまうことになるのです。

 また、食べたいものや飲みたいものを極端に我慢していると、ストレスがどんどん膨らみます。それでも「目標体重まで!」と気を張っているうちはよいのですが、目標を達成し、一度気を緩めると、反動で節制がきかなくなってしまうのです。これも、過激なダイエットの欠点です。





リバウンドして増えた体重はすべて脂肪


 急激なダイエットや栄養が偏ったダイエットを行うと、筋肉や骨が減ってしまいます。そして、次に食べたときには、食べ物のエネルギーは内臓脂肪となって蓄積されてしまいます。

 つまり、体重が以前と比べて増えていなくても、筋肉や骨が減った分、内臓脂肪が増えるのです。筋肉量が減ると基礎代謝量が減りますから、ますます痩せにくく、太りやすい体質になってしまうわけです。

 リバウンドしてしばらくすると、また急激なダイエットに挑戦する人がいます。「せっかく痩せたのに元に戻ってしまった。頑張ってまた痩せよう」というわけです。これは最も避けたいやり方です。

 ダイエットをしてはリバウンドを繰り返すことを、「ウエイトサイクリング」と言います。ダイエットを繰り返すたびに、筋肉が内臓脂肪に入れ替わり、脂肪ばかりが雪だるま式に増えていく悪循環です。

 リバウンドの怖さは、体重が元に戻ることよりも、その戻った体重の中身にあります。見た目は太ったり痩せたりを繰り返すだけですが、しだいに体力、抵抗力が落ち、生活習慣病にもかかりやすくなり、健康を損ねてしまうことになるのです。健康のために始めたダイエットだったのに、これではしない方がよかったという結果になってしまいます。





リバウンドしないために


 「短期間では内臓脂肪を落とすことはできない」ことを、今一度、肝に銘じてください。理想的なダイエットは、1カ月で1〜2kg程度、脂肪だけを減らしていくやりかたです。

 栄養をバランスよくとりながら摂取カロリーを控える食事は、ある程度続けていると習慣になって、だんだん苦にならなくなってくるでしょう。それがゆっくり痩せる利点でもあります。そしてこれをずっと維持していければ、一生リバウンドせずに、理想体重を保つことができるのです。

 リバウンドは、ダイエットの途中で挫折して食べ過ぎてしまったこと、やめてすぐに体重が増えたことだけをいうのではありません。目標を達成して、1〜2年したらいつのまにか体重が元に戻っていたというのもリバウンドです。

 食事の栄養バランスに気を配ること、必要以上のカロリーを摂取しないことは、健康を維持するうえでも大切なことです。「このごろカロリーの高いものを食べ続けていないか」「間食や夜食をとっていないか」「外食をするときに、中華やイタリアンばかり選んでいないか」など、常に自分自身をチェックしていくように心がけたいものです。


スポンサードリンク